作業中のメモ

よく「計算機」を使って作業をする.知らなかったことを中心にまとめるつもり.

Raspberry Pi と FreePBX と brastel(My 050) で VoIP 環境を構築する②

どうも,筆者です.

続いて,FreePBX で設定をしていく.今回も,以下のサイトを参考に進める.

digi-78.blogspot.com

全体構成

後で,具体的な設定が出てくるが,先に全体構成を示しておく.IAX や PJSIP は VoIP 通信を行う際のプロトコルであると認識している.

全体構成

上記の図にあるように,それぞれの以下のような方法で通信する.

経路 通信プロトコル
スマホから asterisk IAX2
asterisk から brastel server PJSIP

必ず,この方法で通信しないといけないわけではないが,ほかの方法でうまく実現ができなかった.このため,今回は上記の構成で進める.

FreePBXの設定

基本的な操作は,参考サイトをもとに進めていただきたい.ここでは,設定した結果を示すに留める.

アカウントの設定

参考サイトをもとに,アカウントを設定し, apply config を実行する.FreePBX を LAN 外からアクセス可能な構成にする人は,推測可能なユーザ名やパスワードは避けること.

具体的な設定

具体的な設定となるが,すべての画像データを格納できないため,詳細情報を Google Drive 上に残しておく.こちらの PDF を参考に設定していただきたい.

ファイル名:RasPBX_setting.pdf

drive.google.com

また,各設定項目では,設定が完了したら,右下の「送信」を押下後に,右上の「設定適用」を押下すること.

内線の設定 Extensions

  • General の設定.ディスプレイ名は,好きな名前を記入すること.また,初回追加時の内線番号は以降では変更できないため,3 桁から 4 桁程度の値を任意で設定すること.
  • 高度な設定.ここも特に設定することはない.type が friend,port が 4569,qualify が yes となっていることを確認しておくこと.type に関しては,friend のほか,peer と user がある.それぞれの違いは以下を参照のこと.
type 役割
peer 発信専用(電話を受けることはできない)
user 着信専用(電話をかけることはできない)
friend 発信・着信の双方が可能(通常はこちらを使用)

外線設定 Trunks

外線設定となる.外部へ電話をかける際は,ここの設定が重要となる.リンク先の内容に従って設定すること.

発信設定 Outbound Routes

リンク先の内容に従って設定すること.

内線グループ設定 Ring Groups

リンク先の内容に従って設定すること.

着信設定 Inbound Routes

リンク先の内容に従って設定すること.

外部から使いたい人向け

出先から使いたい人向けの設定も載せておく.理解していない人が設定を行うと非常に危険なため,ポート開放の設定など,具体的な方法は示していない.どうしても外から利用したい場合は,VPN の利用などを検討すること.

また,4569のポートをそのまま開放するとすぐに攻撃が来るため,公開するポートは推測しづらいものにすること.

ファイル名:RasPBX_public.pdf

drive.google.com

スマホ側の設定

参考サイトと同じように Zoiper を利用する.これは,IAX2 に対応したソフトウェアが Zoiper 位しかないためである.

LAN 内から利用する場合

アカウント作成時,hostname or providerRaspberry Pi の IP アドレスを入力する.

# 例
192.168.11.2

外部から利用する場合

アカウント作成時,hostname or providerFQDN か 固定 IP アドレスを入力する.また,基本的にポート番号を変更しているため,hostname の後ろに公開用のポート番号を指定する.

# 例
www.exmaple.com:12345

上記以外は,参考サイトの内容に従って設定すればよい.